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「魔女の秘密展」によせて。by hiroe

2015年12月22日 11:48 by wich_majomajo13
2015年12月22日 11:48 by wich_majomajo13

 来年の2月19日(金)から3月13日(日)表参道のラフォーレミュージアム原宿に「魔女の秘密展」がやってきます。大阪から始まったこのドイツの博物館の展示会。後援にドイツ観光局やルフトハンザがあり、「薬草魔女街道」が紹介されているようにこの展示はドイツの魔女の秘密満載と思います。
実際、私も、ブロッケン山「ヴァルプルギスの夜」のお祭りや、薬草魔女さんのお店に行って、ハーブツアーに参加できました。薬草の知識というと修道院、僧院医学だけではなく村にはこうしておばあちゃんの知恵のように薬草の知恵が伝わったのでしょう。
ロマンチック街道のローテンブルクにある中世刑罰拷問博物館のものが展示されていましたが、レプリカだったの でほっとしました。友人と訪ねましたが、あまりの生臭さに寝込んだことを今で覚えています。
ドイツを旅していると鉄道は、繁華街のある城壁都市から少し離れたところに駅があるところが多く、その辺は新しいのですが、市庁舎の脇にさりげなく魔女を拷問した塔や首吊り台があるのです。
聖ヒルデガルト修道院を下に降りると魔館がひっそりあったり、薬草魔女のお店がわざわざ世界遺産の修道院の中にあったりと、歴史の複雑さを実感します。
展示自体は、「魔女」とは?。という問いかけをされているようでした。
魅惑的な美女で、わがまま。自分の欲望に素直で回りの人(特に男性)を振り回し、相手の恋人や家族を苦しめ、呪いや憎しみなど負の感情をまきちらす存在。という美女系と、ホラーの 化け物のように、悪魔と契約して強大な魔力を得、醜く、人(特に子供)を食べたり、自然災害を起こして、人の社会に厄災をふりまく。というクリーチャー系?。
「信じる」「妄信する」「裁く」「想う」という4章の構成でいかに魔女が作られそして現在はメディアによって変化していくのを最後に日本の漫画やアニメの魔女のイラストと共に感じられるようになっていました。http://majo-himitsu.com/top.html大阪では魔女ごはんが食べられるようになっていました。
ドイツでも、「魔女のキッチン」(ヘクセンキュヒェ)というレストランをたまに見かけます。どれもハーブをふんだんに使った健康的なレシピでした。魔女の飛行にはお酒がつきものとかで、薬草酒もお土産棚にありました。一杯いただきましたが度数も高く口がピリピリと。
お祭りではたき火を囲んで踊ったり魔女コンテストを行われます。その周りをピールやソーセージ、魔女の大釜スープなどの屋台が並び、日本でも渋谷のハロウィンが凄かったそうですが、ここも負けてない気がします。
薬草魔女さんに、ブロッケン山のイベントに参加したというと、「いまは本当に魔女狩りがなくなって よかった。」とおっしゃっていました。ご縁がありましたらぜひ見ていただきたい展示会です。

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